欲望の資本主義~闇の力が身覚める時

0 BS1スペシャル▽欲望の資本主義2018~闇の力が目覚める時・ルールが変わる

昨夜BS1でやっていた番組を見ましたが、色々と勉強になりました。数名の経済学者のインタビューを挟み、イギリスの産業革命から今起きつつあるAIによる「革命」に至るまでを、資本主義という軸で説明していました。構造主義のことも軽く触れていましたが、非常によくまとめられていました。今後もっとAIロボットが進化すれば、ますます中産層の仕事は少なくなり、一握りの大資本家とロボットのできない賃金の安い仕事だけ残る。労働時間は減り、ベーシックインカムが国から支給されるようになる、いわば資本主義の中に社会主義がとりこまれた形になるそうです。実際アメリカでは70年代にそれが現実になろうとしたことがあったそうです。法案が2回も審議されたと。
そして「生きることは働くこと」から「自由な時間があることは人間的である」という生活や価値観のパラダイムシフトが起きるようになるであろうと。本当でしょうか?暇ができると困る人たちも沢山いそうに私には思えます。多くの日本人のように自分の属する組織に個人のアイデンティティを見出していきている人達には、かなり厳しい変化となるだろうと思います。
番組の最後の方で「闇の力」と呼んでいた「お金」に対する欲望を追い掛けていくと、地球は破滅するという予測。これだけ異常気象が続けばそうであろうと共感できます。「お金」と価値の対比。経済学はよく分かりませんが、考え出すと切りがないです。

「破壊的創造」とはシュムペーターという人が作った言葉だそうです。イノベーションを起こすには、常に価値を壊し新しいものを作るアーティストにならなければならない。「iphoneを永遠に売っていくわけにはいかない」。確かにそうですね。しかし、常に新しいものを追求していくのはつらいことであり、アーティストは不幸な人生を歩む人が多いと(笑)。なるほど。納得。でもあまりに平和なルーティンを追い掛ける毎日だと一般に痴呆になる確率もあがるのでどっちもどっちですね。今後30年ほどで起こる変化を考えると、リベラルアート教育や文化の重要性が上がるだろうと私は思いました。とてもいい番組でした。