豊洲市場と建築の設計目的

日々マスコミをにぎわせている豊洲市場の問題ですが、あの有名な日建設計が設計を担っていたと聞いて驚きました。
「マグロの解体をするのに間口1500では狭い。包丁を引くスペースが十分にない」
「たたきコンクリートの厚みが足りない」など、基本的な要件を無視した設計にびっくりします。一体どうしてそんなことがおこるのか全く理解ができません。手抜き設計なんでしょうかね?加えて、後でたたきコンクリートを打ち増したとかいうことも、建築確認申請で通した図面と違うものができてしまったということですよね。東京都は立派な違法建築を正々堂々と作っているわけでしょう。

建築的視点で見れば、まずこの建物の使用目的は何で、利用者は誰なのか、という一番たいせつな点が後回しになっていることに注目しています。

また数日前にテレビで、「コンクリートの箱の方が盛り土をするより良い」という発言をしていた有名設計事務所の設計者を見ました。これについても、視野狭窄な発言だと私は思います。盛り土をしたら土が落ち着くまで待つ必要があります。もしそれができないならコンクリートの箱を置いた方が素早くできて建物の構造も安定するという発想からでている発言でしょうが、まったく納得できません。構造的な点では正しい選択でしょうが、使用目的が食品を扱う市場であることを考えれば、間違っているでしょう。アンモニア臭のする池の上にコンクリートの箱をのっけて市場にするのは、賢い選択とは思いません。職場がそんな場所だったら東京都の職員は喜んで通勤するんでしょうか?

誰のために何をしたいのかという目的がぶれているから、こんなことになるわけです(続く)。

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