幸せを感じるには 1

幸せを感じるには 
幸せ
心理学の調査によれば、幸せを感じる力の半分は遺伝で決まっていて変えられないそうです。残りの10%も、教育レベル、収入、既婚か独身かなどのすぐには変えられない環境で決まってしまいます。幸運なことに、残りの40%は日々の行動や考え方によって決まるのです。ちょっとした自分の行いでより幸せを感じることができるわけです。

自己啓発本の多くが幸せになるためには、後ろ向きな考え方を追いやり、前向きになろうと言っていますが、このように自分を無理に抑制して前向きになるのは難しいようです。

ダニエル・ウェグナーというハーバード大の心理学者は、次のようなフョードル・ドストエフスキーの『夏象冬記』の一節を引用しています。「白熊のことを考えないという難題を自分に課そうとすれば、その呪わしいものはたえず頭に浮かんできてしまうでしょう。」と。

80年代にウェグナーはボランティア希望者を集め簡単な実験をしました。
ボランティアを一人ずつ部屋に座ってもらい、ドフトエフスキーの白熊以外のことなら何でも考えていいよと頼みました。もし禁止された白熊を思い出したら、その度にベルを鳴らすようにと。すぐにベルがなり続け、ドフトエフスキーが正しかったことがわかりました。ダメだよと抑制すれば、逆にそのことを避けようと執着するようになるのです。20年以上にわたる調査でも、何かをがまんするよう抑制された集団は心配性で鬱になり低い自己評価を持つようになってしまいます。ダイエット中の人にチョコレートを食べるなと言うと、逆にチョコが頭から離れなくなり食べてしまうわけです。
ではどうするか?
一つは気持ちをそらすこと。友人や家族と過ごす、パーティに行く、仕事にさらに没頭する、新しい趣味を始める等。短期であればこれはよい方法です。長期的には満ち足りた気分にはなりません。(続く)ー出典[59 seconds – think a little, change a lot by R. Wiseman]