Feeling good(邦題「いやな気分よ、さようなら」デビッド・バーンズ著)という本の紹介です。アメリカ人医師による自分でできる行動認治療法の本です。翻訳本はとても高いですが、ペーパーバックであれば$7.99。平易な英語で描かれています。ウツ病でなくても落ち込みやすい人にもお勧めの本です。
何か自分に起きたときにどのように認識するかということを調べていき、間違った考え方を直し、気分よく過ごすための方法が書いてあります。過剰に自己批判をして、自ら落ち込むような発想をやめるために様々な方法を勧めています。
以下は原書p.63の表から引用
厳しい自己批判をやめるための表の例。下は遅刻したときに過剰に自分を責めるのをやめるための認知の歪みを直すためのもの。
すぐに思うこと | 認知の歪み | 本来あるべき理性的な判断 |
私は何ひとつうまくできない | 一般化しすぎ | 意味がない。 私は沢山のことをうまくやっている。 |
私はいつも遅刻する | 一般化しすぎ | 私はいつも遅刻するわけではない。くだらない発想。時間通りいくときのことを考えてみて。もし私が度々遅刻しているのなら、この問題を解決するために、時間を守る方法を決めているはず。 |
皆が私を見下している。 | 勝手に他人の心の中を決めつけている。 一般化しすぎ 白か黒の発想 占い師のミス | 私が遅刻すると誰かががっかりするかもしれないけれど、そんなのは、世界の終わりではない。もしかして会議は時間通りに始まらないかも。 |
私がダメなひとだと示している | レッテル貼り | ほらほら、ねぇ、私は「ダメなひと」じゃないよ。 |
自分で自分のことをばかだと思う | レッテル貼り 占い師のミス | 上に同じ。 それに私はばかじゃない。遅刻すれば、ちょっとまぬけに見えるかもしれない。でもそれだけでばかになるわけじゃない。誰だってときどき遅刻する。 |